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岩木山(津軽富士)とお山参詣



高長根山から


弘前市悪戸から 岩木川


弘前城から


 岩木山は、標高1625メートルの単独峰(頂上は、岩木山・巌木山・鳥海山に別れている)で、森林層が四層になっている。第一層がナラ帯、第二層がブナ帯、第三層がダケカンバ帯、第四層がハイマツ帯である。その上、八合目付近からは森林限界で、森林体系は存在しない。単独峰で、森林がこのようにはっきりした階層になっている山はまれである。
情報提供者 中山 眞

          信仰の山岩木山
 岩木山神社は、藩政時代は岩木山三所大権現といい、別当には岩木山光明院百沢寺をおき神仏混淆で、百沢寺には寺領四百石を与えていた。しかし明治初年の神仏分離により、寺院と神社がわかれることになったため、寺院は廃され、津軽総鎮守、国幣小社岩木山神社と改められた。 本尊の岩木山三所大権現は御宮殿(厨子、県重宝)に入れられたまま弘前市西茂森の長勝寺に移された。 百沢寺本坊は社務所となって現存している。 三所大権現とは、中央岩木山・阿弥陀如来(国常立命)、右峰鳥海山・薬師如来(大山昨命)、左峰巖鬼山・十一面観音(多都比姫命)の三峰三所を三位一体の神とし、本殿・山とむすびついていた。岩木山の頂上にあるのが本宮で、百沢の方は下居宮とよばれた。明治以降は、宇賀能売命、顕国魂命、大山祗命、坂上刈田村麻呂命、多都比姫命の五神がまつられている。 お山参詣は、津軽の年中行事のなかで最大の祭りであった。 藩政時代から総鎮守岩木山三所大権現の祭りとして七月二十五日(旧暦)に山開きがおこなわれ、八月一日(旧暦)から十五日間の間にお山参詣をするのである。
 農耕を守ってくれるという信仰と密接に結びついてだけに、この行事はその年の五穀豊穣を祈願するためにおこなわれる。